樹皮を剥く
丸太は樹皮がついたまま使用すると、樹皮と木部の間に水気がたまり、木を腐らせる原因となってしまいます。
とくに梅雨の時期は、材の到着後、すぐに皮むきをする必要があります。
この皮むきの作業をピーリングといいます。
方法はいくつかあります。
ひとつは、丸太表面が凸凹に仕上がるハンドピーリングです。
ダグラスファーなど、比較的皮をむきにくい樹種に対して行われます。
すべて人力で行われるため大変重労働で、冬期は木に含まれる水分が凍結するためいっそうむきにくくなります。
一方、高圧洗浄機を使い樹種をむくスパートピーリングは、水圧を利用して皮をむく方法で、美しい木肌を保つことができます。
スギのような比較的皮をむきやすい樹種に採用されます。
丸太の輸入法
丸太の加工は、輸入材であれば、現地で加工され、一度仮組みされたものを輸送し、日本の建築地で組み立てるケースと、原木のまま輸入し、日本のログサイトで加工・仮組みされ、現地で本組みされるケースがあります。
海外での加工は、たいてい提携している現地のログメーカーが行い、その国はカナダが最も多いようです。
このようなハンドカットログハウスで特徴的なのは、小屋組みまでの躯体の仮組みをすることでしょう。
これは、手作業で行われている加工の精度を高めるために欠かせない作業です。
この作業をすることで、建築地では、仮組み時につけた番号どおりに組み立てるだけになり、現地での作業をスピーディに行うことができます。
家を作る
いくらキットとはいえ、やはり家一軒を建てる作業ということをきちんと認識しておきましょう。
ひとりでやり遂げるのもいいが、友人知人の協力をあおいで、ワイワイと作業を進めるのも、楽しく完成させるコツです。
ひとりでも建築は可能だが、重い部材を運ぶことなどもあるので土地条件によっては、搬入が大変なケースもでてきます。
狭い場合、傾斜地の場合、部材を養生する場所がない場合難しいしい部分だけ大工さんに頼んでしまうという手もあります。
このようなケースが考えられる場合メーカーとあらかじめ相談しておくとスムーズです。